2020年11月30日、韓国の超大型アイドルオーディション「I-LAND(アイランド)」からデビューを果たしたグローバルグループENHYPEN(エンハイフン)。
BTSの弟グループとして、話題になりました。
グループの最年長であるヒスンは、美しい顔立ちにマッチした美麗な歌声と、キレのあるダンスパフォーマンスで「万能センター」と言われています。
ヒスンは、色々な動画でピアノを弾く姿が映し出されています。
それはクラシックの名曲だったり、コンサートでのENHYPENの曲だったり。
この記事では、絶対音感の持ち主で、ピアノも弾けるヒスンの魅力に迫ります。
Contents
ENHYPEN ヒスンの弾くピアノ曲
ヒスンは公式YouTubeチャンネルのコンテンツ「EN-TER key」※の中で、ピアノを弾いている姿をアップしています。
(※「EN-TER key」とは、色々な撮影のビハインドや休憩時間などの、メンバーのラフな姿を撮影したものです。)
ショパンエチュード No.5 Op. 10「黒鍵のエチュード」
上の動画の開始17秒あたりでヒスンが弾いている曲は、ショパンの「黒鍵のエチュード」です。
変ト長調で作曲されたこの曲は、右手による主旋律の全てが(第66小節の2拍目のヘ音を除いて)黒鍵によって演奏されることから、この通称がつけられています。
ショパンのエチュードは1830年~1832年に作曲されたOp.10、1835年~1837年に作曲されたOp.25が存在します。
それぞれ12曲ずつ、各調性の練習曲が散りばめられていますが、黒鍵のエチュードはその中でも難易度が上級に含まれるほど、難しいとされています。
ヒスンは軽いタッチでこの曲の冒頭部を弾いていますが、鍵盤楽器を習ったことがない人が見よう見まねで弾けるような曲ではないため、普段からピアノに慣れ親しんでいることがわかります。
ショパンワルツ嬰ハ短調 No.7 Op.64-2
さらに、上の動画の29秒あたりから曲想が変わります。
ここでヒスンが弾き始めるのが、ショパンのワルツ嬰ハ短調 No.7 Op.64-2の途中部分です。
有名な子犬のワルツと共に出版されたこの曲は、そこまで技巧的でなく、またメロディの出来栄えもよいので、ショパンの作曲したワルツの中では人気の高いものの一つです。
難易度でいえば初中級といったところでしょうか。
ENHYPEN ヒスンの絶対音感
絶対音感エピソード
2022年1月17日深夜、ENHYPENがレギュラーパーソナリティを務めるラジオ番組「ENHYPENのオールナイトニッポンX(クロス)」の中で絶対音感を持つヒスンが、「絶対音感あるある」を明かしました。
メインパーソナリティのニキに加えて今回のパートナーはヒスン。
リスナーから寄せられた「娘の特技が耳コピで、聴いた曲をスラスラ弾けます。作曲もしています。」というメールから、ヒスンの特技、ENHYEPNの音楽トークへと話が広がっていきました。
「この方(メールをくれたリスナーの娘)も絶対音感があると思うんですが、実は僕も絶対音感があって、音感はいい方だと思います。」と言うヒスン。
ラジオを一緒に盛り上げるアシスタントアナウンサーひろたみゆ紀が、絶対音感を持つヒスンに「雨の音も音符に聴こえるの?」と質問する場面がありました。
するとヒスンは、雨は一気にたくさんの音がするため雑音も多く、音階は聞こえづらいと回答。
しかし、その中でも一つ大きな音が聞こえると、それは音符に聴こえると明かしました。
絶対音感とは
絶対音感とは、音楽や音を聴いたときに、他の音と比べることなく、その音の高さを直感的に正確に判別できる能力のことです。
絶対音感を持っている人は、突然耳に入ってきた音の音名を瞬時に把握できます。
また、楽器だけでなく、ドアのノックの音が「ド」だった、救急車のサイレンの音が「ミ」と「ラ」だったなど、日常生活で聞こえてくる音も音名で表現可能です。
絶対音感を持っている人は人口の0.2〜0.5%ほどとも言われる珍しい能力ですが、幼少期から適切な訓練を行うことで身につけることができます。
音感の種類には「絶対音感」と「相対音感」の2つがあります。
絶対音感を身につけるには、幼少期から適切な訓練を受ける必要があるため、大人になってからの習得は現実的ではありません。
相対音感とは、相対的な音程の関係を把握する能力のことです。ある音を基準にして他の音との高低差を感じ取ります。
相対音感を持つ人は、例えば「ド」の音を鳴らしたときに「この音は基準の音(ド)よりも1つ上の音である」「この音は基準の音(ド)よりも3つ下の音である」などと、音程の差からどの音かを判別可能です。
一つの音を聴けばその音がどの音かわかる「絶対音感」に対し、「相対音感」は比較するための基準となる音がなければ、どの音であるかを把握することができません。
まとめ
ヒスンのエピソードなどによれば、ヒスンに備わっているのは相対音感ではなく絶対音感で間違いないでしょう。
絶対音感さえあればピアノが弾けるのかと言えば、答えはNOです。
つまり、ヒスンのピアノには、幼少期からの積み重ねがあったという事です。
完全な独学というよりは、習っていた期間があったと言ってしまった方が正しいでしょう。
何にせよ、彼のピアノの能力はとても高く、ENHYPENの楽曲の幅を広げるのに一役買っていると言えますね。