
YOASOBI(ヨアソビ)は、「小説を音楽にする」というコンセプトで活動している男女2人組の音楽ユニットです。
メンバーは、コンポーザーのAyaseとボーカルのikura。
彼らの音楽は、強烈なメッセージ性と感情的な深さを持ち合わせ、日本だけでなく世界中で注目されています。
YOASOBIは、2019年10月1日に結成して、配信限定のシングル曲「夜に駆ける」でデビューしました。
約半年後の2020年4月に、LINE MUSICの月間ランキングで初の1位になります。
ショート動画アプリ「TikTok」や「YouTube」などで若い世代の支持を得て爆発的に広がっていき、現在のような注目を集める音楽ユニットに成長してきました。
ボーカルのikuraは、業界内ではデビュー前から努力家として知られています。
今回の記事では、ikuraがYOASOBIとしてデビューする前の経歴について、調べてみました。
Contents
YOASOBIのボーカル ikura について
ikuraの基本情報
ikuraは2000年9月25日生まれ、東京都出身です。
4人兄弟の末っ子として生まれ、父親の仕事の関係で生後10か月から3歳までアメリカのシカゴで暮らしていました。
本名は幾田(いくた)りら。
父親がギターを弾くなど音楽好きの家族に囲まれ、物心ついたころには歌手になると決めていました。
シンガーソングライター“幾田りら”として活動し、2021年3月に配信リリースした「Answer」は、東京海上日動あんしん生命「あんしん就業不能保障保険」CMソングに起用されました。
YOASOBI結成前のikuraの経歴
小学6年生のときに初めて作詞作曲をし、中学2年生から路上ライブを行ったりライブハウスに出るなど本格的に音楽活動を開始。
同時に、各種オーディションにも参加し始めました。
2015年に東京ガールズオーディションのアーティスト部門に参加し、3次審査まで進出しています。
また、Sony Music主催「SINGIN'JAPAN」ではファイナリストに選出されました。
2016年1月~2月には、Sony Musicが主催する新人アーティスト養成講座「the LESSON」へ4期生として参加しています。
2016年8月26日に、1stデモ・アルバム『15の想い』をリリース。
2017年、YouTubeにカバー動画を投稿しているアコースティックセッションユニット「ぷらそにか」に加入します。(2021年まで)
同ユニットでは、ボーカル、ギター、トランペット、キーボードを担当。
2018年2月4日にテレビ朝日系列の音楽バラエティ番組『今夜、誕生!音楽チャンプ』に出演しますが、惜しくも1回戦敗退。
2018年5月、10代アーティスト限定の参加型音楽フェスティバル「未確認フェスティバル2018」に応募し1次審査を通過するも、2次審査でのリスナー投票によるウェブ審査の結果、3次審査へ進出する35組の中には入りませんでした。
2019年10月にボーカロイドプロデューサーのAyaseと共に、「小説を音楽にする」というコンセプトのもと、YOASOBIを結成しました。
YOASOBI ikura と 幾田りら
AERA 2023年10月2日号より
中学生の頃から、曲を作り歌ってきた幾田りらにとって、歌で自分を表現することは自然なことだったと言います。
2023年3月に日本大学藝術学部を卒業。
この4年間は激動でした。
シンガーソングライター幾田りらとしてのソロ活動に、2019年には音楽ユニット「YOASOBI」のボーカルikuraとしてデビュー。
どちらの活動にも全力を注いできました。
2020年から幾田りら名義で、シングル曲を8曲リリースしています。
「この先も幾田りらとして紡ぐ音楽が、自分自身を自由に描ける場所で在り続けたい」という願いから、2023年3月リリースのアルバムタイトルは「Sketch」と名づけました。
雑誌の取材の最後に、以下のように語りました。
「音楽で嘘をつきたくない。
それは昔からずっと思っています。
その意味で、10代の学生ならではのリアルな悩みや青春を大学で経験できたことはとても大きかった。
曲を作り続けるための、たくさんの引き出しを作ってくれました」
YOASOBIのikuraについては、このように明かしています。
最初は「小説を音楽にするユニット」っていうコンセプトがあまり想像できてなかったんですけど、もともとシンガー・ソングライターとして活動していたので、それとは別にYOASOBIのボーカルでもあるっていう二面性も面白いなって。
YOASOBIのikuraという個性は、コンポーザーayaseが作り出す小説の世界観の中で演じる主人公。
幾田りらとikuraが別のキャラのように見えるのは、そのせいなのかもしれません。
まとめ
ikuraは歌手になることに憧れてオーディションを沢山受けていました。
なかなか上手く行かずとても苦しい思いもしています。
その中で悟ったのが「待ちの姿勢じゃなく自分から行くっていうことをしていかないと、夢はかなえられない」ということ。
そして積極的にSNSでの発信といった売り込みにも挑戦するようになり、Instagramに投稿した動画がAyaseと出会うきっかけとなりました。
今後のYOASOBIと幾田りらの活躍にも注目していきたいです。