
米津玄師は、いま10代20代から熱い支持を受けているミュージシャンです。
2009年にボーカロイドを使った楽曲をニコニコ動画に投稿し始め、2012年から自身の声で歌った楽曲を発表するようになり、翌年メジャーデビューを果たしました。
肩書はシンガーソングライター、音楽プロデューサー、イラストレーター、映像作家と、多岐に渡っています。
2025年3月6日、TVアニメ『メダリスト』オープニング主題歌「BOW AND ARROW」のミュージック・ビデオ(MV)が、米津玄師のYouTubeチャンネルで公開されました。
そのMVで、羽生結弦によるスケートと米津玄師のスペシャルなコラボレーションが実現。
1週間後の3月13日には、羽生結弦のスケーティングによる「BOW AND ARROW」ショートプログラムMVが公開となりました。
合わせて、米津玄師と羽生結弦の対談動画も公開。
今回の記事では、MVの解説と、ファンの反応をまとめます。
Contents
米津玄師 BOW AND ARROW
制作背景
「BOW AND ARROW」はアニメ『メダリスト』のオープニング主題歌として書き下ろされました。
米津玄師がテレビアニメの主題歌を担当するのは、「KICK BACK」以来約2年3ヶ月ぶりです。
「BOW AND ARROW」は、米津玄師が原作の大ファンであることがきっかけで実現したというエピソードがあります。
曲を作ることになったきっかけや原作漫画に対する思いを、米津玄師は2024年12月6日、『メダリスト』TVアニメ公式Xに次のようにポストしています。
「わたしはひとえに原作のファンです。
アニメ化するという情報を見かけ、できることなら曲を作らせて頂けないだろうか、と打診したことがBOW AND ARROWを作るに至るきっかけとなりました。
とにかく素晴らしい漫画なので全人類読んでください。
アニメもただの視聴者として楽しみです。
曲もよろしくお願いします。」
ちなみに、テレビアニメのオープニングで使用されている音源と、リリースされた音源はアレンジが異なっています。
リリースとプロモーション
2025年1月11日、楽曲のワンコーラスを使用した『メダリスト』ノンクレジットオープニング映像がYouTubeにて公開。
同時に、米津玄師の新アーティスト写真も公開されました。
2025年1月23日、楽曲のリリース日発表とともに、米津自身が手がけたジャケットアートワークが公開されました。
ジャケットには、『メダリスト』の主人公である結束いのりが活き活きと描かれています。
そして2025年1月27日、本楽曲が配信リリース。
2025年3月5日には、羽生結弦が出演した「BOW AND ARROW」のMVが公開されました。
そして2025年3月15日には、MVの羽生結弦ショートプログラムバージョンが公開。
また、その直後には米津玄師と羽生結弦の対談動画も公開されました。
米津玄師と羽生結弦
BOW AND ARROW Short Program ver.
2025年3月13日、待望の「BOW AND ARROW」羽生結弦のスケーティングによるソロ・ヴァージョンMVが初公開。
超難易度の高いジャンプを高速に織り重ね、楽曲を表現していくスケーティングの表現力と技術は、人間技とは思えない迫力を持ちながらも、繊細な表現で見るものの心の琴線を抉ってきます。
振り付けは羽生結弦自身が行い、大技の4回転ルッツからトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、4回転サルコー、3回転トウループと、3度の五輪出場時を含めた競技者時代の難易度を上回る、自身最高難度の構成です。
最後は、成人男性には奇跡とも言うべきビールマンスピンで美しく締め、競技フィギュアと芸術性の最高峰を魅せ、進化し続ける羽生の最新作とも言うべき圧巻のパフォーマンスで構成されました。
BOW AND ARROW 対談
米津玄師、羽生結弦の対談動画では、MVにかける想いや制作秘話、羽生によるプログラム解説、ふたりの共通点などトークが繰り広げられました。
冒頭で、お互いのことを以下のように表現していたことが印象的でした。
羽生結弦の描いていた米津玄師
「ボカロ文化のハチさんの時代から、心の内をえぐってもらえてる。
曲から魂が聞こえる、叫びが聞こえる。
自分が頑張ってるときに、どれだけ泣かせられたかとか。
同じ夜型人間的な思考もあり、シンパシーを感じています。」
米津玄師の描いていた羽生結弦
「羽生さんって、急に現れて、あらゆる功績を遺している、マンガみたいな人だし、神様にものすごいバランスで創られた人、って。
優雅にスケート滑っていても、眼光鋭い”圧”みたいなものがあって…とんでもなく美しいものを見ている気持ちになる。」
58分という長い尺の対談動画ですが、その中には二人の共通点がたくさん見受けられました。
米民(米津玄師のファンダム名)の反応
「曲とのパフォーマンスがばっちりすぎる」
「声優のファンである漫画家が漫画を描き、漫画のファンであるアーティストが音楽を奏で、アーティストのファンが踊る構図…俺たちは壮大な二次創作を見せつけられている!」
「すごい!鳥肌たちました」
「羽生君の全く手を抜いてない凄まじいスケートに痺れました」
「何もかもが素晴らしくて絶句してしまった…」
まとめ
米津玄師と羽生結弦のコラボMVが世界で6位にランクイン。
この成功は両者のファン層を広げるとともに、音楽とフィギュアスケートの新たな融合を示しています。