YOASOBI（ヨアソビ）は、「小説を音楽にする」というコンセプトで活動している男女2人組の音楽ユニットです。
メンバーは、コンポーザーのAyaseとボーカルのikura。
彼らの音楽は、強烈なメッセージ性と感情的な深さを持ち合わせ、日本だけでなく世界中で注目されています。
YOASOBIは、2019年10月1日に結成して、配信限定のシングル曲「夜に駆ける」でデビューしました。
約半年後の2020年4月に、LINE MUSICの月間ランキングで初の1位になります。
ショート動画アプリ「TikTok」や「YouTube」などで若い世代の支持を得て爆発的に広がっていき、現在のような注目を集める音楽ユニットに成長してきました。
アニメ『〈物語〉シリーズ オフ＆モンスターシーズン』の主題歌として楽曲「UNDEAD」をリリースしたのが2024年7月1日。
それから約8カ月の月日を経て、2025年2月28日、「UNDEAD」の英語バージョンが配信、MVも公開となりました。
英語版ならではの軽快かつリズミカルな響きが、SNSを中心に評判となっています。
今回の記事では、アニメ主題歌としての「UNDEAD」の歌詞の考察も含め、あらためて「UNDEAD」の世界観に触れたいと考えます。
Contents
YOASOBI/UNDEAD
〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン
〈物語〉シリーズは、『化物語』（バケモノガタリ）を始めとする西尾維新によるライトノベルシリーズです。
2015年8月に発表された「オフシーズン」（4巻全12話）と、2017年1月に発表された「モンスターシーズン」（6巻全9話）を原作としたアニメが「オフ&モンスターシーズン」。
YOASOBIの「UNDEAD」は西尾維新が書き下ろした短々編小説「なでこパスト」「しのぶフューチャー」を原作として制作された楽曲で、アニメのエンディングテーマでした。
UNDEAD 概要
「UNDEAD」の歌詞と、小説「なでこパスト」「しのぶフューチャー」は、共通して「過去」と「現在」の関係、そして「生きていることの意味」を問いかけています。
歌詞に、「目を逸らした過去も / 退屈な未来も / カウンセリングやれやれ」とありますが、これは人は「過去」にとらわれ、「未来」に不安を抱く、そんな人間の性（さが）を皮肉的に表現しています。
ここからわかるように、YOASOBIの「UNDEAD」は、過去や未来に縛られず現在を精一杯生きるよう奮い立たされるメッセージソングなのです。
タイトルからも“お前はまだ死んじゃいないから諦めるな”と励まされているように感じられます。
Ayase コメント
以前より、好きなアニメ作品を聞かれた際には『化物語』と必ず答えるほどに思い入れのある『〈物語〉シリーズ』。
その最新作で楽曲を担当させていただけると決まった時は、本当に嬉しくて舞い上がりました。
作品とそこに出てくるキャラクターそれぞれへの愛を詰めて、超全身全霊で作りました。
皆さまどうぞよろしくお願いします。
ikura コメント
『〈物語〉シリーズ』という沢山の方に長く愛され続けている作品の最新作に、音楽という形で携わることが出来て本当に光栄です。
この作品に出てくるキャラクターの気持ちを一つ一つじっくり解釈しながら歌いました。
楽しんで聴いていただけたら嬉しいです。
YOASOBI/UNDEAD(English Version)
2025年2月28日、「UNDEAD」の英語版楽曲「UNDEAD(English Version)」が配信リリースされ、同時に、MVがYouTubeで公開されました。
英語版楽曲の訳詞は、今までもYOASOBI英語版楽曲を手がけるKonnie Aokiが担当しています。
日本語と英語の発音差を埋めるため、Undead oh! になってたり、ガイダンスをGuidance Grewにしたり、コンプライアンスをCompliance tooにしたり。
日本語の英語部分を、不自然にならないように合わせていく工夫が素晴らしいです。
英語版楽曲配信前には、YOASOBI「UNDEAD」が、Billboard JAPANチャートにおけるストリーミングの累計再生回数1億回を突破。
ストリーミング・ソング・チャートでは、2024年7月10日公開チャートで17位にデビュー。
以降、32週連続でトップ100圏内をキープしています。
2024年末にはライブ映像が公開され、さらに2025年に入ってからは、ショート動画プラットフォームではこの楽曲を使用したダンスチャレンジが人気、TikTokにおいては関連する動画の総再生回数が5億回を超えています。
2025年2月12日公開チャートまで、5週連続でストリーミング数を伸ばし続けてきました。
まとめ
日本人アーティストの中では最大級のアジアツアーを終えたYOASOBIは、3月にロサンゼルスのフェスに出演、さらに6月にはヨーロッパでのワンマンライブを控えています。
英語版楽曲が増え、グローバルに活躍する彼らのライブにおいても更なる躍進が期待できそうです。
