BTS(防弾少年団)はHYBE(旧Big Hit Entertainment)所属、2013年デビューの韓国の7人組男性グループです。
2013年6月13日にシングルアルバム『2 COOL 4 SKOOL』から「NO MORE DREAM」でデビューを果たしました。
RM(アールエム)、シュガ、ジン、J-HOPE(ジェイホープ)、ジミン、V(ヴィ)、ジュングクの、7人のメンバーで構成されています。
2025年には完全体での復帰も予定されており、最年長のジンを筆頭に次々とメンバーが除隊してきているBTS。
2018年9月、国連(UN)総会において、BTSが初めてスピーチをしました。
その際、リーダーRM(本名:キム・ナムジュン)の英語の発音や言葉のチョイスが素晴らしいと話題に上ったことを覚えています。
今回の記事では、過去の代表的なBTSの国連総会でのスピーチや、英語に堪能なナムジュンの英語習得法などもご紹介します。
Contents
BTS RMの国連総会スピーチ
第73回国連総会
2018年9月24日、ユニセフのグローバル・サポーターであるBTSが、ニューヨークの国連本部で、世界中の若者たちに向けて、「自分自身を語ろう」とメッセージをおくりました。
Thank you, Mr. Secretary General, UNICEF Executive Director, Excellencies and distinguished guests from across the world.
My name is Kim Nam Jun, also known as RM, the leader of the group BTS.
It’s an incredible honour to be invited to an occasion with such significance for today’s young generation.
という冒頭からはじまるナムジュンのスピーチは、世界中の若者たちに向けて呼びかけるものでした。
BTSを代表しナムジュンが登壇し、自らの生い立ちを振り返りながら、世界中の若者に対し自分を愛し、自信を持って声を上げるようメッセージを送りました。
スピーチで彼は、「BTSは巨大なスタジアムでパフォーマンスをし、何百万枚ものアルバムが売れるようなアーティストになりましたが、自分は今でも普通の24歳の男性です。
昨日過ちを犯したかもしれませんが、昨日の自分も自分です。
今日の自分は、全ての欠点や過ちをひっくるめて自分なのです」と語ります。
そして彼は、「みんなでもう一歩先に進みましょう。
自分自身を愛することを学んだのですから、次は自分の考えを表明してほしいと思います。
あなたが誰であれ、出身地が何処であれ、肌の色やジェンダー・アイデンティティーが何であれ、声を上げてください。
自分の考えを表明し、自分の名前と声を見つけてください」と呼びかけました。
第76回国連総会
2021年9月20日、SDGsの関連イベントで、新型コロナウイルスでつらく不自由な生活を強いられている若者たちに向けてメッセージを発信しました。
国連総会では2018年と2020年に続き、これで3回目となるスピーチを実施。
事前に国連本部前で撮影したとみられる新曲「Permission to Dance」のパフォーマンス映像を公開して話題となりました。
BTS RMの英語力
イギリス人俳優サイモン・ペッグ氏の分析
映画「ミッション:インポッシブル」シリーズで知られるイギリス人俳優のサイモン・ペッグは、BTSの大ファン。
彼の言葉をお借りして、ナムジュンの英語力に迫ります。
「RMがたぶんグループのなかで最も上手い英語話者ですかね。
とはいえみんな英語が上手になっていますが。
RMは映画ファンなんです。
バンドのメンバーであるVと一緒に「ベイビー・ドライバー」を見に行ったそうで、彼は私の作品を確実に知っていました。
私たちは映画などについて話しましたよ。」
ナムジュンの英語習得法
2017年、アメリカ放送局NBCの人気トーク番組である「The Ellen DeGeneres Show」に出演したBTS。
その中で、ジョークも交えて、流暢にEllenと会話を交わしたナムジュンは、Ellenから「どうやって英語を勉強したの?」と聞かれます。
「独学で英語を勉強しました。
私の英語の先生は、“Friends”というSituation Comedyドラマでした。
(*Situation Comedyドラマとは、登場人物やロケーションがほぼ固定されたコメディ番組のジャンルで、ドラマの中に、観客の笑い声が入っているのが特徴)
まず、韓国語字幕を見ながら観ました。
その後は、英語字幕で観ました。
さらにその後は、字幕無しで観ました。」
“Friends”は、1994年~2004年に放映されたアメリカ最高のSituation Comedyドラマ。
これを繰り返し見て、マネして発音し、自分の中に落とし込んでいったナムジュン。
簡単なように見えて、誰にでもできるという勉強法ではないのではないでしょうか。
まとめ
ナムジュンの2018年国連でのスピーチは、英語原文も検索すると出てきます。
すばらしい内容ですから、ぜひ読んでみることをお勧めします!