
BTS(防弾少年団)はHYBE(旧Big Hit Entertainment)所属、2013年デビューの韓国の7人組男性グループです。
2013年6月13日にシングルアルバム『2 COOL 4 SKOOL』から「NO MORE DREAM」でデビューを果たしました。
RM(アールエム)、シュガ、ジン、J-HOPE(ジェイホープ)、ジミン、V(ヴィ)、ジュングクの、7人のメンバーで構成されています。
メンバーは2022年12月、最年長のジンを筆頭に軍服務に突入し、2025年6月RM、J-HOPE、V、ジミン、ジョングク、シュガまで、メンバー全員が転役あるいは招集解除となりました。
2025年9月1日のライブ配信で、メンバーのジョングクは過激ファンによる自宅侵入未遂事件に直接言及し、厳しく警告しました。
今回の記事では、ジョングクが受けた過激ファン(サセン)からの迷惑行為を、過去の事件に遡ってお伝えしていきます。
BTS ジョングク宅 侵入未遂事件

ジョングクの自宅への侵入未遂は、2025年6月と8月に複数回報告されています。
2025年6月
「自宅の玄関を繰り返し押す不審な手」が目撃されたのは、2025年6月11日午後11時20分ごろのことです。
ソウル龍山区に位置したジョングクの自宅を訪ね、玄関の暗証番号を何度も押して入ろうとした疑惑で、30代の中国人女性が一時拘束されました。

女性は警察に対し、「除隊したジョングクに会いに韓国に来た」と供述したものの、「家に侵入する意図はなかった」と容疑を否定したとのことです。
しかし、この女性はご自宅周辺に約10時間も居座っていたことが防犯カメラの映像で確認されています。
ジョングクは同日、兵役を終えて除隊したばかり。

龍山警察署の関係者は「女は侵入するつもりではなく、誰かが反応するかどうか確かめたくてテンキー錠を押したと話している」と語りました。
その後、中国人女性の犯行が未遂にとどまったことや、すでに母国へ出国しており再犯の可能性が高くない点を考慮し、この事件は起訴猶予処分に。
(起訴猶予は「不起訴」の一種で、犯罪事実は認められるものの、犯行の経緯や結果などを考慮し、検察が裁判にかけずに処理する判断です。)
2025年8月
2025年8月30日、40代の韓国人女性がジョングクの自宅駐車場に侵入しようとして現行犯逮捕される、という事件が発生しました。
この韓国人女性は、ソウル市龍山区にあるジョングクの一戸建て住宅の駐車場に侵入した容疑が持たれています。
この女性は、駐車場に入る車を追いかける形で侵入しましたが、CCTV(監視カメラ)で状況を確認していた警備員が不審に思い警察に通報。
現行犯逮捕時、女性は「友人の家なので入った」と曖昧な説明をしました。
この女性は釈放されましたが、警察は事件の詳細な経緯を調べており、2025年10月14日には住居侵入およびストーカー処罰法違反の疑いで検察に送致されました。
HYBEの対応

ジョングクの所属事務所であるBig Hitミュージック(HYBE)は、これらの侵入事件に対して「厳重な処罰を望む」と表明。
侵入者が相応の刑事処罰を受けられるよう、証拠収集や警察捜査への協力を積極的に行っています。
また、アーティストの私生活と安全を脅かす行為に対しては、いかなる善処もせず強硬に対応する姿勢を示しました。
同様のストーカー行為があった場合には警察への通報や接近禁止申請も行うとしています。
ファンに対しても、悪質なデマや権利侵害が疑われる事例があれば積極的に情報提供するよう呼びかけました。
BTS ジョングクの警告
2025年9月1日、ジョングクは自身の誕生日を迎えてライブ配信をおこないました。

その中で、2025年8月30日に彼の自宅に侵入して警察に捕まった40代韓国人女性の事件に言及。
「僕が家で(その人のことを)防犯カメラで一部始終見ていた。
警察の方が来る音がしたら、その人が地下駐車場に勢いよく走っていってドアを開けたんだ。
結局ドアを開けたらドアの前に警察がいたんだ。
僕はずっと見守っていた。
本人は僕と友達なんだって…はぁ…。
ARMY(BTSのファンダム名)たちはみんな家族であり友達でもあるけれど、残念だなと思った。
応援してくれるのは本当にありがたい。
でも、これは一体何なの」
と、度を越えた私生活侵害に失望感を吐露しました。

さらに、
「来たら僕が閉じ込める。
証拠もすべて確保されて連れて行かれることになる。
全部記録されるから。
うちの駐車場に間違って足を踏み入れたら出られない。
僕が開けてあげない限り閉じ込められる。
防犯カメラだってある。
警察署に行きたくなければ絶対に入ってこないで」と強く警告しました。

まとめ

ジョングクに対しては、過激ファンによる自宅特定、宅配便の送付、ストーカー行為などの被害が継続し、以前から問題となっていました。

韓国では、「サセン」と呼ばれる過剰な追跡行為が社会問題化。
これを背景に2021年には「ストーキング犯罪処罰法」が成立し、住居侵入や執拗な接近も刑事罰の対象となりましたが、いまだにこのような悪質な行為が横行しています。

再犯防止のためには、事務所の危機管理体制の強化と同時に、ファン自身も「適切な距離感」を学ぶ必要があります。



