
4人組バンド、Official髭男dism(ヒゲダン)が山陰で結成されたのは2012年。
シングル「ノーダウト」でメジャーデビューを果たしたのは2018年のことです。
急激に知名度が上昇した印象の強いバンドですが、実は、長く、地道な下積み時代がありました。
そしてその経験が、バンドの足腰を強くしたようです。
藤原聡(ふじわらさとし)は、ヒゲダンでボーカルやピアノ、作詞作曲などを務めるメンバーです。
ファンからは「さとっちゃん」の愛称で親しまれています。
藤原聡はデビュー前、大学卒業後に地元山陰で銀行員として働いていました。
銀行員との「二足のわらじ」でバンド活動を続けていたエピソードは、ファンの間でよく知られています。
今回の記事では、下積み時代の彼のエピソードを中心にお伝えします。
Contents
Official髭男dism 藤原聡について
藤原聡 デビュー前
藤原聡は、島根県松江市で生まれ育ちました。
松江市は美しい自然と歴史的な街並みが広がる地域です。
幼少期から音楽に興味を持ち、ピアノを習っていたとのことです。
小学校時代には地元の合唱団に参加し、音楽への情熱を深めました。
そして中学生になるとバンド活動に興味を持ち、ドラムやギターの演奏も学び始めました。
高校時代、彼は勉強と音楽活動の両立を図り、成績も優秀だったと言われています。
特に英語が得意で、英語のスピーチコンテストで入賞した経験もあるそうです。
また、高校時代には軽音楽部に所属し、バンド活動にも力を入れていました。
高校卒業後、藤原聡は国立の島根大学に進学しました。
彼は大学時代、学業と音楽活動を見事に両立させていました。
大学では法律や経済についての学びを深める一方で、バンド活動にも精を出していました。
大学1年の時に鳥取大学の学生と島根大学の学生が合同で結成したバンド「ぼすとん茶の湯会」でドラムを担当しています。
大学在学中、第6回V-airあまばん2011でグランプリを受賞、「College Rock Fes.2011中四国地区大会」で優勝し、更に同全国大会でもグランプリを受賞されています。
彼の多才さは、この時期に培われたと言っても過言ではありません。
大学での学びが、彼の歌詞や音楽に深みを与えていることは間違いありません。
Official髭男dism 藤原聡の下積み時代
このofficial髭男dismを山陰で続けていくために、と考えた結果、バンドをやるには、やっぱり土日祝日が休みの方がいいという理由から、銀行員を選んだという藤原聡。
しかし実際に入社してみると、土日も休みじゃないことが結構あったということです。
結果的には、銀行で出会えた人たちから、自分の人生にとって大事なことをたくさん教えてもらいました、というコメントをしています。
銀行員時代のエピソードを見ていきましょう。
『A-studio』で語ったエピソード
2020年2月21日放送の『A-studio』(TBS系)に藤原聡が出演し、下積み時代を振り返る一幕がありました。
彼は島根大学卒業後、銀行に2年間営業マンとして就職。
一方で土日をライブ活動にあてていたと語り、メンバーと夜行バスで12時間かけて東京へ行っていたという恐ろしいエピソードを述べました。
月曜の朝に帰宅し、シャワーだけ浴びて銀行に出勤していたとのことです。
ところが曲を作る時間がなかったため、営業のために原付バイクで町を走り回っている途中にパッとフレーズが浮かぶと、バイクを停めて iPhoneのボイスメモに録音。
「それで『異端なスター』を作りました」とも話しています。
『ディア・フレンズ』で語ったエピソード
2021年3月2日昼放送のラジオ番組『ディア・フレンズ』(TOKYO FM)に、ドラムスの松浦匡希とともにリモート出演しました。
その際、パーソナリティーの坂本美雨から「よく頑張ったと思う時期」を聞かれると、藤原聡は「社会人とバンドを両立していた時期」と答え、次のようなエピソードを語りました。
「もう6年くらい前の話なんですけど、東京に出てくる前ですね。朝から夕方まで地元の銀行で働いて、その後に曲を作ったりバンドの活動をしたりとかしていた」
「(仕事のために)資格を取らなきゃいけなくて。
ファイナンシャルプランナーとか。
いつも資格試験の勉強をしながら仕事して、バンドして、みたいな感じだった。
睡眠時間も切り詰めながらやっていたので、それよりしんどいタイミングは、ミュージシャン、バンド一本になってからは一度も訪れたことがないような気がしています」
「時間のない中で何をどう、効率的に勉強したらいいか、みたいなことは、そこから学んだものが(今に)生かされているかも、なんてのはありますけど。
一番は『あんなにしんどいことをやっていたんだから、どれだけ忙しくても平気だろう』となるのが、いいことかもしれませんね。
乗り越えた過去があると自信になるというのは、本当にそうなんだな、というのは思いますね」
まとめ
辛かったはずの下積み時代を、藤原聡は前向きにとらえているところが素晴らしいです。
素敵な音楽を届けてくれる、藤原聡のこれからにも注目です。