
2019年3月デビューのTOMORROW X TOGETHERはHYBEレーベルのBIGHIT MUSICに所属する、スビンヨンジュン、ボムギュ、テヒョン、ヒュニンカイで結成された、5人組ボーイグループ。
グループ名の「TOMORROW X TOGETHER」は「それぞれ違う君と僕がひとつの夢で集まって共に明日を作って行く」という意味を持っています。
2020年発売の2nd Album『The Dream Chapter: ETERNITY』でオリコン週間アルバムランキング1位を記録。
以降、最新作となる2025年7月発売の4th Album『The Star Chapter: TOGETHER』まで12作連続で1位を記録し、海外アーティストによるアルバム連続1位獲得作品数歴代1位の記録を保有しています。
2025年11月15日の埼玉ベルーナドーム公演を皮切りに、自身2度目となる日本ドームツアー『TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR <ACT : TOMORROW> IN JAPAN』の開催が決定しています。
そのTOMORROW X TOGETHERは、2025年9月30日、ニューヨークのユニセフ本部でユニセフおよびユニセフ韓国委員会とパートナーシップを締結しました。
今回の記事では、パートナーシップの目的や活動についてお伝えします。
Contents
TOMORROW X TOGETHERとユニセフ
グローバルキャンペーン「TOGETHER FOR TOMORROW」
このパートナーシップは、「TOGETHER FOR TOMORROW」というグローバルキャンペーンを発足させることで、世界中の子どもや青少年のメンタルヘルスを支援することを目的としています。
キャンペーンは「共感」と「理解」をテーマに、若者が感情を自由に表現できる場を提供し、より良い未来を築くことを目指しています。
2026年から本格的に始まるこのキャンペーンでは、子どもたちのための基金準備を含む、様々なオンラインおよびオフライン活動を展開する予定です。
TOMORROW X TOGETHERと所属事務所のBIGHIT MUSICは、今後2年間で約140万ドル(約2億円)をユニセフのグローバルメンタルヘルス基金に寄付します。
この寄付金は、関連プログラムの運営や研究に活用される見込みです。
パートナーシップを締結と協約式
協約式は、2025年9月30日に米ニューヨークにあるユニセフ本部で行われました。
TOMORROW X TOGETHERはスピーチで、パートナーシップの意義と抱負を直接伝えました。
メンバーのスビンは、代表スピーチで「ユニセフとのキャンペーンを通じ、世界中の児童・青少年が自由に感情を表現できる空間を作りたい」と抱負を述べました。
以下は彼のスピーチの内容(抜粋)です。
「この6年間、僕たちは音楽を通じて成長を語ってきました。
音楽で不安や恐怖、明日に対する希望を分かち合い、多くの方々がその中で慰められたと語ってくださいました。
そこから感情を表現することこそが、強さのしるしなのだと学んだのです。」
「今回のパートナーシップは、僕たちの長年の音楽的歩みと個々の信念、そして共通の価値観が生み出した必然的な結実です。
僕たちの真摯な思いを信じて全面的に支持してくださったユニセフに感謝しています」と付け加えました。
ヤングリーダーとの交流
キャンペーンの具体的な活動として、2025年9月30日、メンバーたちはユニセフネットワークに所属する14歳から24歳のヤングリーダー20名と懇談しました。
この場で、音楽がメンタルヘルスに与える影響やキャンペーンがもたらす変化など、様々なテーマについて意見交換が行われました。
TOMORROW X TOGETHERの音楽が伝えるメッセージ
成長の物語と共感
TOMORROW X TOGETHERの音楽は、若者が抱える複雑な感情や不安、希望など、「成長の過程そのもの」をテーマにしています。
彼らは、デビュー初期からティーンエイジャーの視点で成長の物語を描き、多くの若者が共感できるようなメッセージを発信してきました。
メンバー自身も、「僕たちはいつも、自分たちの音楽でしか語れない物語を伝えようとしてきた」と語っており、彼らの音楽は同じ時代を生きる若者の苦悩や痛みに真摯に向き合っています。
初期の作品では、友情や自己発見といった純粋なテーマに焦点を当てていましたが、徐々に人生の暗い側面、例えば壊れた友情、不安、別れといった現実にも向き合うようになりました。
今回のユニセフとのキャンペーン「TOGETHER FOR TOMORROW」も、この考えに基づき、世界中の子どもや青少年が感情を自由に表現できる空間を作ることを目指しています。
彼らの「共感とレジリエンス」というメッセージは、若者がメンタルヘルスについて打ち明けやすくなるきっかけになると、ユニセフ事務局長も評価しています。
まとめ
今回のユニセフとのパートナーシップをきっかけに、児童や青少年が体験する情緒的困難に寄り添い、癒しや勇気を届けるグローバルアーティストとしての役割をさらに拡大していくことを期待します。