
2025年1月12日、米津玄師「Lemon」のYouTube再生回数が9億回再生突破しました。
この記録は"日本人アーティスト史上最高再生回数"であり、公開から6年と320日での達成となりました。
今回は「Lemon」がどのような楽曲なのか合わせてご紹介したいと思います。
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米津玄師というミュージシャン
2012年「diorama」でソロデビュー
米津玄師(よねづ けんし)は徳島県出身の1991年3月10日生まれ。
2009年前後からボカロP・ハチとしてインターネット中心に活動したのちに、2012年にソロデビューしました。
翌年ユニバーサルシグマからメジャーデビューをし、2016年からは現在の所属レーベル、ソニー・ミュージックレーベルズに移籍しています。
影響をうけたロックバンドや漫画作品
幼少期に漫画家を目指していた米津玄師が、音楽と出会ったのは小学生のころに流行っていたFLASHアニメーションだったそう。
そこでBUMP OF CHICKENやASIAN KUNG-FU GENERATION、スピッツなどのロックバンドが楽曲に使われており、特にBUMP OF CHICKENからは最も影響を受けていると公言しています。
高校生の時から聞いていたRADWIMPSについては「偉大な父親のような存在」
18歳頃に出会った平沢進の"MOTHER"は「人生を変えた一曲」
多くの漫画作品からも影響を受けていて、宮崎駿監督については「偉大な師匠」と語っています。
また作家の文学作品からの影響も公言しており、様々な作品や楽曲から影響を受け米津玄師の音楽が作られていることが伺えます。
米津玄師「Lemon」作られたきっかけは?
2018年TBS系金曜ドラマ「アンナチュラル」の主題歌
「Lemon」という楽曲は2018年にTBSで放送されたドラマ「アンナチュラル」の主題歌として書き下ろされました。
このドラマは法医学を題材にしており、主人公である法医解剖医が不自然死究明研究所(UDI ラボ)で扱う様々な死因を解明していく過程を描いています。
死をテーマにしながらも生きることの尊さを感じさせるドラマの内容で、放送当時から高く評価されていました。
そんなドラマのテーマに沿った形で、大切な人を失った悲しみや、喪失感を歌う楽曲がこの「Lemon」。
同作のプロデューサーは米津玄師に、人の気持ちに寄り添うような曲にしたい旨や、台本を作る段階でどこに主題歌をかけるかを決め、あらかじめその台本を米津に渡したりしていたそう。
視聴者からの反応もご紹介します。
アンナチュラル見てるんだけどマジでめっちゃいいタイミングでレモン流れるじゃん
— 田中 ろい (@royrororoy) August 20, 2024
アンナチュラルの曲がレモンなのかー!米津さん天才だな、こんなにストーリー引き立てる楽曲を何曲も……
— かずめ🔥 (@kazume_h) September 22, 2024
制作に大きな影響を与えた肉親の死
ドラマ制作側から「傷ついた人を優しく包み込むようなものにしてほしい」という要望があった中、最初からそのような曲にはならなかったそう。
そんな中、曲を作っている最中に自分のおじいちゃんが死んだことが制作に大きな影響を与えたと語っている米津。
肉親の死という事実と対面したことで「果たして自分は人間の死を見つめることができていたのだろうか」と考え直したそうです。
『死』に対する捉え方を1から再構築しながらこの曲を完成させたのですね。
米津玄師「Lemon」のヒット来歴
ヒットチャートを独占
2018年3月14日にリリースされた「Lemon」
史上初となるダウンロード300万セールス越えを記録。日本レコード協会から【史上最速】300万ダウンロード認定を受けたほか、2018年には年間ランキング主要チャートを総なめにしました。
その年のNHK紅白歌合戦では「Lemon」で初出場。
テレビ初歌唱し大きな話題となり、その後も人気が衰えることはなく、Billboard JAPAN年間ランキングで【史上初】の2年連続首位を獲得しています。
ミュージックビデオの記録
山田智和が監督を務めたこの楽曲のミュージックビデオはリリース後およそ3カ月で1億回再生されると翌年2月には国内では初となる3億回再生を突破します。
そしてその勢いはとどまることを知らず2019年に5億回、2023年に8億回を突破と自身で記録を塗り替え続けてきました。
そんな中、2025年1月12日、ミュージックビデオの再生回数はついに9億回を突破し邦楽最多!
このように「Lemon」は米津自身最大のヒット曲であり2010年代の代表曲となったんですね。
まとめ
今回は米津玄師の「Lemon」について紹介しましたが、彼のMVは他にも「打上花火」「アイネクライネ」「まちがいさがし」など億再生の楽曲が多数存在します。
また2025年1月9日からは約1年半ぶりとなるツアーをスタートさせ東京ドーム公演を含む国内8都市16公演を開催しています。
彼の今後の活躍にも注目したいと思います!